歯ぐきの健康は「食べるもの」から
〜歯科医院が伝えたいタンパク質のお話〜
歯科医院で「栄養」の話をされたことはありますか?
「甘いものは控えてくださいね」「カレーやコーヒー、紅茶は着色しやすいですよ」――このくらいなら、よく耳にするのではないでしょうか。
永福町うめはら歯科・矯正歯科(西永福駅前)では、むし歯や着色の予防にとどまらない、お口と全身の健康を支える栄養のお話を大切にしています。
歯科が伝えたい栄養の話は、もっと深いところにあります
もちろん、むし歯菌のエサになる砂糖は控えたほうがよいですし、色のつきやすい飲食物は歯の黄ばみの原因になります。
しかし、歯科が本当にお伝えしたい栄養の話は、その先にあります。
人の体は、食べたものでできています。
「しっかり噛んで食べられるようにする」歯科治療に加えて、「健康のために何を食べるか」まで一緒に考えること。それが、お口から全身の健康をサポートすることにつながると私たちは考えています。
歯周病にも、栄養は深く関わっています
こんなお悩みはありませんか?
- 歯みがきをしているのに、歯ぐきの炎症がなかなか治まらない
- お口の中の傷の治りが遅い
- 唾液が少ない・お口が乾きやすい(ドライマウス)
もしかすると、栄養が足りていないのかもしれません。
お口と特に関係が深い栄養素「タンパク質」
ヒトの体は、タンパク質でできています。筋肉や血液、体を守る免疫細胞もタンパク質が材料です。
| 人体の構成成分 | 割合 |
|---|---|
| 水分 | 約60% |
| タンパク質 | 約16% |
| 脂質 | 約15% |
| ミネラル | 約5% |
| 糖質・その他 | 約4% |
※成人の代表的な概算値です。年齢・性別・体脂肪率などによって変動します。
そして歯ぐき(歯肉)も、その多くがタンパク質でできています。歯肉の組織の約60%は、タンパク質の一種である「コラーゲン」で構成されています。
タンパク質が不足すると起こりうるお口のトラブル
1. 歯周病の悪化
免疫力が低下して細菌が優位になりやすくなるほか、コラーゲンが減ることで歯ぐきが弱くなります。
2. 傷の治りが遅くなる
組織の修復に必要なアミノ酸(タンパク質の構成成分)が不足するためです。
3. 唾液の減少・お口の乾燥
唾液腺の働きが低下し、唾液による抗菌作用や、お口の中を洗い流す自浄作用が弱まります。
4. 歯の形成不全(成長期のお子さま)
成長期にタンパク質が不足すると、歯のエナメル質や象牙質がうまく作られず、むし歯になりやすい弱い歯になることがあります。
タンパク質だけ摂ればいいの?
答えは「NO」です。
タンパク質は、単独では体の中でうまく使うことができません。歯ぐきを健康に保つには、次の3つの栄養素のバランスが大切です。
タンパク質
体をつくる「材料」。歯ぐきの主成分であるコラーゲンのもとになります。
ビタミンC
タンパク質を使って体をつくる役割。コラーゲンの合成を促進します。
鉄
コラーゲンを束ねて強化する働きを助けます。
炎症と栄養不足の「悪循環」
歯ぐきに炎症が起こると、体は治そうとして栄養をどんどん使います。そのとき材料が足りないと、次のような悪循環に陥ってしまいます。
- 歯ぐきに炎症が起こり、鉄・タンパク質・ビタミンCが大量に消費され始める
- 治るための材料が不足し、歯ぐきの回復が遅れる(または回復できない)
- 歯周病が悪化し、炎症がさらに強くなる
- さらに栄養素が消費される……
毎日の歯みがきや歯科医院でのクリーニングに加えて、体の内側から歯ぐきを支える「食事」を見直すことが、悪循環を断ち切る助けになります。
当院では管理栄養士による栄養指導を行っています
歯ぐきの状態がなかなか良くならない方、食生活から健康を見直したい方は、お気軽にご相談ください。
歯科医師と管理栄養士が連携し、お一人おひとりに合ったアドバイスをいたします。
永福町うめはら歯科・矯正歯科
京王井の頭線「西永福駅」すぐ
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や必要な栄養素の量には個人差があります。持病のある方、食事制限のある方は、主治医にもご相談ください。