目次
04 歯を守るために見直すこと
05 まとめ
年を取ったら自分も入れ歯になるものだと思っている方もいると思います。 しかし、入れ歯は口の中に異物を入れるため、どうしても慣れることができないという方もいます。 また、保険適用の入れ歯は、使える材料はプラスチック(レジン)のみで、部分入れ歯の場合には、歯に引っかけるバネ(クラスプ)に金属しか使えません。
入れ歯を作るときは、最低限の工程で作製されます。
作ったばかりの入れ歯は歯ぐきに当たり、痛むことがあるため、入れ歯の調整に何度も通院が必要になります。
また、部分入れ歯の金属は口を開けたときに目立つため、気になるという方もいます。 プラスチックという材質上、温度が伝わりにくく、食事の美味しさが半減してしまうことにも繋がります。 保険適用外(自費)の入れ歯は、種類も豊富にあり、好みに合わせて作ることも可能ですが、高額になります。
入れ歯にはこれらのデメリットがあるため、自分の歯を多く残す努力をすることは、とても大切です。
実は、歯を失くす直接的な原因は加齢ではありません。
ご高齢になっても20本以上、歯を残している方も多くいます。 歯が多く残っている方は、認知症になりにくい、要介護期間が短い、寿命だけではなく、健康寿命も長いということがわかっています。 なぜ、歯が多く残っている人と、そうでない人がいるかというと、若いときに歯のケアをしっかりとしていたかどうかで決まります。
歯を失くす原因の多くは、虫歯と歯周病です。 20代以降は仕事や子育て、家庭のことなどが忙しく、歯のケアまで手が回らないという方も多くいると思います。特に40代以降は、歯を失う方が増え始めます。
年齢を重ねても歯を多く残すためには、意識的に歯のケアを行い、歯の健康を保つ必要があります。
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虫歯や歯周病で歯を失くさないために
1. 虫歯
虫歯は、初期段階では症状が出にくく、気づかないうちに進行してしまっているという場合が多くあります。
痛みが出てきた段階の虫歯は、自然に治ることはなく、歯科医院へ行って治療しなければ、そのまま悪化し続けます。重度の虫歯の場合は、治療に回数がかかり、費用もかさみます。
削った歯は、元の状態に戻ることはなく、神経を抜く治療をした歯は脆くなってしまいます。
そのため、若い方で歯を失くされる場合、虫歯が原因であることが多いです。
体の健康診断を受けるように、定期的に歯科検診を受けて、痛みなどの症状が出始める前の虫歯を発見することが重要です。
初期の虫歯であれば、削る範囲も少なく済み、将来自分の歯を多く残すことに繋がります。
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2. 歯周病
歯周病も、虫歯と同様に進行するまで自分では気づきにくく、知らない間に歯を支えている骨を壊していき、最終的には歯が抜け落ちてしまうという病気です。
歯石を放置することで発症し、歯ぐきの腫れ(炎症)による痛みや、出血などが起こります。
歯石は、歯垢(細菌のかたまり)が硬くなったもので、どんなに丁寧に歯を磨いている方でも、必ずできてしまいます。
歯科医院で専用の器具などを使わないと、取り除くことができないため、何年も受診していない方は、注意が必要です。特に、歯肉縁下歯石という歯周ポケット(歯ぐきの下)にできる歯石が蓄積している場合は、歯周病が進行している状態といえます。
この歯石は、放っておくと中の細菌により、歯周病の悪化を招きます。30代~40代の方の多くは、歯周病にかかっているといわれていて、40代頃から歯周病によって歯を失くされる方が増えていきます。
歯周病は、完治することが難しいため、早期に発見し、悪化させないための治療を行うことが重要です。また、歯周病菌は口腔内に留まらず、血管を伝って全身へ流れていき、心疾患や糖尿病などの体の病気にも繋がるため、早めの治療が必要です。
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歯間ブラシは、歯ブラシが届かない歯と歯の間を、デンタルフロスは、歯間ブラシが届かない歯と歯の間が密着している部分を清掃することができます。また、歯磨き粉は、虫歯の予防に効果的なフッ素やキシリトールが配合されているものを選ぶことをおすすめします。
フッ素は、エナメル質(歯の表面を覆う層)を補修し、歯の再石灰化を促す作用があります。歯磨きの後は、フッ素の有効成分を歯に留めるために、少ない量の水で1回だけ口をゆすぐようにしてください。
さらに就寝時は、唾液の分泌が低下して、口腔内に虫歯の原因となる細菌が増殖しやすくなります。就寝前の歯磨きは、1日のうちで特に念入りに磨き、食べカスなどを取り除くように心掛けてください。
就寝前に殺菌効果の高いデンタルリンスを使い、細菌を減らすようにすることもおすすめです。
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また、毎日丁寧に歯を磨いていても、磨き残している部分がある場合は、磨き方のアドバイスを受けることができます。
歯並びなどの口腔内の状態は十人十色です。
自分に合ったセルフケアの方法を知ることが、より口腔内の健康を保つことに繋がります。
歯科検診とセットで、歯のクリーニングをしてもらうことも大切です。
歯石は、毎日しっかりと歯磨きなどのセルフケアを行っている方でも、時間の経過とともに必ず蓄積されていきます。
また、バイオフィルムという歯垢が膜のようになったものは、自分で除去することができません。
歯石やバイオフィルムは、歯医者で専用の器具を使って取り除く必要があります。
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歯を守るために見直すこと
時間の経過で、口の中が中性に戻り、溶けたエナメル質が元に戻る再石灰化が起こります。
このサイクルにより、口の中は健康な状態を保っています。しかし、1日に何度も間食をしてしまうと、脱灰の状態が長く続き、虫歯の原因となります。なるべく間食を避け、1日3回食事の後に歯を磨くことが大切です。
脱灰は、酸性の食品を摂った場合にも起こります。
柑橘系のフルーツや、炭酸飲料を好んで摂る方は、注意が必要です。また、甘い食品には糖分が多く含まれています。甘い飲み物やチョコレートなどは、仕事や家事の合間などに摂ってしまいがちですが、口の中の細菌は糖分によって繁殖してしまい、虫歯の原因となります。
甘い食品を摂りすぎていると感じる方は、気をつけてみてください。
② タバコを吸うのを止める
喫煙をしている方は、唾液の分泌が滞り、口腔内が乾燥しやすくなります。
唾液には、食べカスや汚れを洗い流す作用や、殺菌する働きがあります。
唾液の量が少ないと、これらの効果が得られないため、細菌が繁殖しやすくなります。
また、タバコに含まれる一酸化炭素などの有害な物質は、全身へ酸素を循環させる働きの妨げとなります。
当然、口腔内の歯ぐきや粘膜なども酸素不足となり、免疫力の低下に繋がってしまいます。
さらにタバコのヤニ(タール)は、粘着性が強い物質で、歯磨きで取り除くことが難しく、食べカスや歯垢を定着させてしまい、虫歯や歯周病の原因となります。
すぐに禁煙をすることが難しくても、少しずつ本数を減らしていくことが、歯だけではなく全身の健康にも影響します。
③ 歯ぎしりや食いしばりの対策をする
歯ぎしりや食いしばりの力はとても強く、歯に負担をかけてしまいます。
放置していると、歯にヒビが入りそこから虫歯になってしまったり、歯が割れてしまったり、場合によっては抜歯をしなければならなくなる可能性があります。また、歯ぐきを痛めてしまい、歯周病の悪化にも繋がります。
日中に、無意識に歯を食いしばってしまうという方は、意識して歯と歯を離すようにしてみてください。
就寝中の歯ぎしりを止めることは難しいため、歯科医院でマウスピースを作製し、就寝時に装着することで、歯を守ることができます。
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