目次
05 まとめ
虫歯になる仕組み
お口の中では、歯が溶ける脱灰(だっかい)という状態と歯の修復を行う再石灰化(さいせっかいか)という状態が繰り返されています。
歯の変色
初期の虫歯では、脱灰が進み歯の表面が一部白色に変化しています。これを専門用語で、白斑(はくはん)といいます。
白斑はプラーク(歯垢)と似ていますが、歯磨きをしても取り除くことができません。また、初期の虫歯の歯の表面はザラザラしているので着色しやすく、茶色に見える場合もあります。
痛みがない
歯に穴があくと外からの刺激が歯の神経に到達するため、痛みが生じます。
しかし、初期の虫歯では歯に穴があいておらず、神経に刺激が到達しないので痛みが生じることは基本的にありません。そのため自覚症状に乏しいというのが初期の虫歯の特徴です。
デンタルフロスが引っかかる
歯の表面に脱灰が起こっておらずツルツルしていれば、デンタルフロスが引っかかることがなく清掃することができます。
しかし、歯と歯の間に初期の虫歯がある場合、歯面がザラザラしているのでデンタルフロスが引っかかる場合があります。
フッ素塗布
通常の虫歯であれば、歯を削ってつめ物を詰めるというのが基本的な治療です。しかし、初期の虫歯ではまだ歯に穴があいていないので、再石灰化を促進するフッ素を歯に塗ることで初期の虫歯を治療することができます。
さらに、フッ素が歯の表面に取り込まれるとエナメル質が酸に対して強くなり虫歯の予防にもなります。
定期検診とクリーニング
初期の虫歯は痛みがないため、ご自身で発見することは困難です。そのため、定期的に検診を受診し、お口の中を確認してもらうことがおすすめです。また、歯科医院で行うことができる専門的な歯のクリーニングも初期の虫歯の予防に効果的です。 歯磨きを日頃から行なっていても、バイオフィルムという細菌の塊が歯の表面に形成されます。このバイオフィルムが歯の表面に付着するとフッ素が歯に浸透しにくくなります。歯科医院で行われる専用のクリーニングでは、これらのバイオフィルムを除去することがきるので、初期の虫歯の予防に効果的です。
【併せて読みたい】歯のクリーニング
歯磨き
歯の表面に細菌が付着すると細菌がお口の中の糖分を栄養にして酸を作り、初期の虫歯の原因になります。そのため、歯磨きを行うことは初期の虫歯の予防になります。
奥歯の裏や、歯と歯の間に磨き残しが多いので、タフトブラシやデンタルフロスなどを用いて磨き残しがないように日頃から歯磨きを行うように心がけましょう。
食習慣の改善
1日の飲食回数が多かったり、長時間だらだらと飲食をすると脱灰の時間が長くなり、結果として初期の虫歯の原因になります。
また、飴やクッキー、砂糖入りのコーヒーなどの飲食物は、糖分が多く含まれており虫歯の原因になります。
初期の虫歯を予防するためには、長時間の間食や甘いものの間食を控えるなど食習慣の改善が有効です。